◆ 捕縛 ◆









「へへ…いい眺めだぜ…」
 毛伸忍者の蛇蜻蛉が、動きを止めた水車に、捕らえたキヌの四肢を縛り付けながら呟いた。先刻嗅がせておいた痺れ薬のせいで、身体の自由の利かないキヌは容易く拘束出来た。
「お〜い…まだかよ蛇蜻蛉ぉ〜…」
 水車の動きを押さえるよう言いつけられていた渦虫が痺れを切らしたように、キヌを眺める蛇蜻蛉に声をかけた。
「うるせぇぞ!!黙って言われたとおり抑えてろ!」
 渦虫を怒鳴りつけ、再びキヌを眺める。ねっとりと絡みつくような視線に思わずキヌが顔を背ける。蛇蜻蛉の手が太股に触れた。キヌの身体が僅かに強張る。
「大事な人質だ…乱暴にゃしねぇよ…」
 脇の大きく開いたキヌの着物の裾を引く。露になった茂みを眺め蛇蜻蛉が舌なめずりをする。
「こんな事…したって…ゴウは来ないわよ…」
 まだ痺れが残っているのか、たどたどしい口調でキヌが呟いた。僅かに膝を寄せ秘部を隠そうとするが、両足を開いた状態で水車に縛り付けられていては、もぞもぞと身を捩る程度にしかならなかった。
「なぁに…心配すんな…奴にはちゃんと報せてある…じきに来るだろう…それより────…」
 蛇蜻蛉の手がキヌの茂みに伸びる。普段右手にしこまれている武器は外され、今は篭手だけを装備していた。指先で茂みを撫でながらキヌの顔と茂みとを交互に眺める。
 「お前も…そろそろ痺れ薬が切れてくる頃なんじゃないのか…?ん…?」
 茂みを撫でていた指が割れ目に滑り込む。
「ひ…っ…!」
 肉芽を掠める感触に思わずキヌが声を漏らす。
「へへ…もっといい声で鳴かせてやるぜ…」
 キヌの前にかがみ込み鼻先を茂みに押し付ける。
「いい匂いがするぜぇ…雌の匂いがなぁ…」
 茂みを指で分け、秘裂を露にする。濡れた音を立て、舌先で肉芽を探る。
「や…めて…ぇ…っ…」
 温い舌の感触にキヌの全身が総毛立つ。キヌの言葉に耳を貸すはずも無く、蛇蜻蛉は茂みに顔を埋め、貪るように秘裂に舌を這わせる。
「ん…ふ…っ…や…っ…いやぁ…っ…────…」
 キヌは声を漏らさぬよう必死で堪えようとするが、既に蛇蜻蛉の舌は花弁を割り開き膣内に浅く舌を差し入れてくる。
「おぉ〜い…へ…蛇蜻蛉ぉ〜…」
 水車を抑える事を命じられた渦虫が、所作無さげに声を掛ける。その下半身のモノは既に大きく膨らんでいた。蛇蜻蛉がキヌの茂みから顔を上げ、口許を拭いながら渦虫を睨みつけた。
「うるせぇってのに…!我慢できねぇならテメェで擦って居やがれ!!水車押さえるの忘れたら承知しねぇからなっ!!」
 気を取り直し上目遣いにキヌの表情を盗み見る。顔を背け、唇を噛んだキヌを眺め、ほくそ笑んだ。再び茂みに顔を埋める。肉芽を舌で嬲りながら、指を一本挿し入れた。膣内は十分なほど潤い、すんなりと蛇蜻蛉の指を受け入れる。



「すげぇ…奥までヌルヌルだぜ…」
 指を抜き挿ししながら、執拗に肉芽を吸い、時折歯を立てる。指が抜き挿しされる度に、秘裂はニチャニチャと音を立て、愛液を滴らせる。荒くなるキヌの息遣いが蛇蜻蛉の耳にも届いていた。
「良いんだぜ…?我慢しないで声出せよ…」
 膣内をかき混ぜる指が二本に増やされた。
「ひぃ…っ…!!あっ…あっ…はぁ…っ…んっ!!」
 堪えきれずにキヌが喘ぎ声を漏らす。四肢を拘束する縄が身をよじる度、ギシギシと軋む。
「なぁんだ…指一本じゃ足らなかったか…?言ってみろよ…何本欲しいんだ?三本か?それとも四本か?」
 言いながら抜き挿しする指を増やしていく。溢れた愛液が蛇蜻蛉の指を伝い、手首まで濡らし始める。
「んっ…あっ…あぁ…あ────…!!」
 キヌの身体がビクンと跳ねた。達した後も蛇蜻蛉の指は執拗に膣内を掻き混ぜ続ける。
「へっへっ…指だけでイっちまったか…?楽しみはこれからだぜぇ…?」
 ゆっくりと立ち上がり、膣内をかき混ぜる指の動きはそのままに、片手で袴の下で膨らむ肉棒を露にする。膣内から指を引き抜き、間を置かず肉棒をねじ込んだ。
「は…っ…あぁ…っ…!あ…はぅ…っ…く…っ…ぁ…ああぁ────っ!!」
 達したばかりの箇所が熱い塊に貫かれ、キヌは抑える事を忘れ、甲高い喘ぎ声を上げ続けた。
「いい声出すじゃねぇか…ほら…お前の涎だ…舐めろ…」
 膣内をかき混ぜていた指を、喘ぎ声を上げるキヌの口中に押し込んだ。チュプチュプと音を立てキヌの舌が蛇蜻蛉の指に絡み付いてくる。その間にも休む事無く肉棒の抜き挿しが繰り返される。既にねっとりとした愛液が太股から膝まで伝い落ちていた。
 キヌの口中に押し込まれていた指が引き抜かれた。唇の端から唾液が伝う。蛇蜻蛉の手が着物をはだけさせ、胸を覆う鎖帷子を剥ぎ取った。解放された乳房は蛇蜻蛉が突き上げる度ゆさゆさと揺れ、谷間には汗が珠のような滴を作っていた。蛇蜻蛉の温い舌が汗の滴を舐め取る。そのまま乳房に舌を這わせ、膨らみきった乳首を口に含む。もう片方の乳首をキヌの唾液に濡れた指で摘み、グリグリと力を入れてこねる。
「くひっ…ぃ…っ…痛い…っ…ぅ…んっ…」
 蛇蜻蛉の腰が一際激しく打ちつけられ始める。キヌの胸元にかかる荒い息遣いが行為の終焉を迎える事を予感させた。
「あっ…あぁ────っ!!」
 ふいにガクンという衝撃とともに膣内から肉棒が引き抜かれた。水車が僅かに回り、キヌの身体も一緒に移動していた。かろうじて亀頭部だけが秘裂にくわえ込まれていた。
「…おい…渦虫ぃっっ!!!」
 水車を支えていた渦虫を睨みつける。先刻まで渦虫の袴の下で膨らんでいた肉棒が、今は露になり白濁した粘液を垂れ流していた。
「すっ…すまねぇ…蛇蜻蛉ぉ〜…」
「だったらさっさと水車戻しやがれ!!これじゃ具合が悪いんだよ!!!」
 命じられ、渦虫が水車を押し戻す。ギギ…と軋んだ音を立てゆっくりと水車が戻される。
「あ…ぁ…」
 膣内から一度は引き抜かれた肉棒が再び押し込まれる。ガクンという衝撃とともに深く突き上げられた。
「ああぁ────っ!!!」
 貫かれる衝撃にキヌは首筋を仰け反らせ、悲鳴に近い喘ぎ声を上げた。
「へへ…それにしても…鴉の野郎…随分と…薄情なんじゃねぇのか…?早く来ねぇと…中で…出しちまうぞ…」
 キヌの虚ろな表情を眺めながら呟いた。荒い息を吐きながら腰を前後させ、唾液にまみれたキヌの乳房をきつく揉みしだく。
「う…っ…出る────っ…」
 キヌの膣内で限界を迎えた肉棒がムクムクと膨らむ。その瞬間虚ろだったキヌの眼が何かを捕らえた。唇が僅かに動き掠れた声が漏れた。

「ゴウ────…」



 膣内に熱いモノが解き放たれた。ゴボリ、と音を立て、肉棒をくわえ込む秘裂から白濁した粘液が溢れ出す。キヌの胸元にもたれ、荒い息を整えながら蛇蜻蛉が振り返った。暗闇に浮かび上がる一人の忍の姿がそこにあった。
「来たか────…鴉────っ!!」
 キヌから身体を離すと粘液にまみれた肉棒が、ズルリと引き抜かれた。
「ゴウ…」
 キヌが再びゴウの名を口にした。キヌのあられもない姿を前にしても、ゴウの表情はピクリとも動かない。ゆっくりと背負った刀の柄に手を掛けた。



◆終◆




 水車に縛り付けたまま致すのは如何な物でしょうか蛇蜻蛉さん…。あと水車が逆に回るかどうかはさて置いて、またしてもキヌタンやられまくりでごめんあそばせ。何たってゴウの為ならエンヤコラ!なキヌタンでゴザイマス。ズボズボにヤラれまくった後でも、とりあえずゴウが助けに来てくれたんでそれはそれは嬉しかったんじゃないかしらぁとか思います。(ドM…?)