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- Lejtenant & Serzhant A-










 人影のほとんど無い寂れた駅のホームに降り立ち、バラライカはどんよりと重い曇り空を見上げた。改札を抜け辺りを見回す。
「思っていたよりも…寂れてるな…」
 話には聴いていたが予想以上に寂れた町並みに少々驚き呟いた。

 軍務を終え、一週間の休暇を与えられたバラライカの所属部隊の隊員達はそれぞれが家族や知人の元へと帰って行った。

「ボリス軍曹は────でしたっけ…?」
「あぁ…」
「あの辺りは何も無くて…退屈そうですね…」
「たまには…退屈も悪く無いだろう…」

 ボリスと他の隊員との会話が蘇る。街の名前だけがどうしても脳裏から離れなかった。胸の奥で何かがわだかまり、街の名前だけを頼りに列車に乗って来た。
『次の列車の時刻まで…散歩でもしていれば良い…』
 そう自分に言い聞かせ、コートのポッケを探る。取り出した煙草の箱は既に空になっていた。空の箱を握り潰すと通りの向こうの小さな店先に向かう。店の扉を押し開け、レジに向かう。
「煙草を────…」
 カウンターの向こうの店員に声を掛けた。
「中尉────…?」
 聞き覚えのある声に呼び止められ、心臓の鼓動が一つ、大きく跳ねた。声の主をゆっくりと振り返る。
「────…ボリス軍曹…どうして…ここに────…?」
 それだけ言うのが精一杯だった。
「どうしてと言われても…私の家はこの近所ですから…あ、これも一緒に────…」
 商品の入ったカゴをカウンターの上に置き、店員が差し出した煙草と一緒に会計を済ませる。
「買い物はここでしか出来ませんからね…どうぞ…中尉」
 ボリスが差し出した煙草を受け取る。
「────…中尉は…どうして…?」
「え────…」
 ボリスの問いに僅かに動揺した。『軍曹が暮らしてる町に来てみたかった』などと言える筈が無い。
「えっ…あ…────…知人を…訪ねたんだが…留守で…その…次の列車が来るまで…時間を潰そうと思ってな────…」
 バラライカの答えを聞いてボリスは腕時計に視線を落とす。
「今から…ですか…?────…二時間も…?」
「は…?」
 二時間も列車が来ないなど思ってもいなかったバラライカが驚きの声を漏らす。その様子を見ていたボリスが堪えきれずに声を出して笑う。
「はは…すみません…中尉…────…っと…どうせなら私の家で時間を潰しませんか?…お茶位ならご馳走できますよ…。」
「え…ちょっ────…軍曹…」
 ドアを開け店を出るボリスの後を慌てて追い掛ける。


◆ ◆ ◆


 何度か角を曲がり古びたアパートに辿り着いた。狭い階段を上り最上階の一番奥の部屋の前でボリスはポケットから鍵を取り出しドアを開ける。
「どうぞ…」
 促されるまま部屋に足を踏み入れる。微かに煙草の匂いがした。
「適当に座ってて下さい…」
 そう言うとボリスはキッチンへと向かった。残されたバラライカはコートを脱ぎ、椅子の背もたれに掛けた。改めて部屋の中をぐるりと見回す。さほど広くは無いがダイニングルームは隅々まできっちりと整頓され、必要最低限な家具だけが並んでいる。
「そんなにジロジロ見るものじゃありませんよ…」
 落ち着かない様子のバラライカにボリスが声を掛けた。
「あぁ────…」
 テーブルの上の灰皿に視線を落とし、コートのポケットから煙草を取り出し封を切る。一本取り出し、口に咥えて火をつける。キッチンから戻ってきたボリスがテーブルの上にマグカップを置いた。仄かに紅茶の香りが漂ってくる。
「どうぞ…生憎ジャムはありませんが────…甘い物は苦手なもので…」
「ありがとう────…」
 椅子に腰掛け、灰皿に吸い掛けの煙草を置く。カップを手に取り口許へと運ぶ。ボリスが灰皿の上の吸い掛けの煙草に手を伸ばす。紅茶を一口呑んだ所でバラライカは思い出したように口を開く。
「あ…さっきの煙草代────…」
「良いですよ…それより中尉────…」
 熱い紅茶を吹きながら上目遣いにボリスを見る。咥えた煙草を吸い、ゆっくりと煙を吐きながらボリスは言葉を続ける
「知人を…訪ねてきたと…言いましたね…この近くなんですか…?」
「────…あぁ…」
「住所は?」
「え…っ…────…?」
「住所です。近いなら後で送って行きますよ。何処ですか────…?」
「あ…近いから…大丈夫だ…帰りにまた寄ってみるから────…」
 答えを避けるようにバラライカは紅茶に口を付ける。
「それなら電話してみますか…?番号は────…?」
「────…し…知らん…」
 ボリスは煙草を指の間に挟み、頬杖をついてバラライカを見つめる。明らかにボリスと視線を合わせる事を避けている様子に思わず口許が緩んだ。
「中尉────…?」
「────…帰る…」
 カップをテーブルに置き、バラライカが立ち上がる。背もたれに掛けていたコートに袖を通しながらドアに向かう。煙草を灰皿に押し付け、ボリスがその後を追う。
 鍵を開け、ドアノブに手を掛け引こうとした。背後から伸びてきたボリスの手がドアを押さえる。
「中尉────…嘘は…もっと上手くつかないと────…」
「────…嘘じゃ…無い…」
 声の近さにボリスがすぐ後ろに居る事を感じて、とても振り返る事など出来なかった。ドアの方を向いたままバラライカが呟いた。
「軍曹…お前は私の『知り合い』────…だろ?」
「私を────…訪ねて来たと…?」
「そうだ!だからもう用事は済んだ────…帰る…手を退けろ」
 観念したのか開き直ったのか、ボリスに向き直り睨み付けながら答えた。
「住所をどこで────…?」
「そんなもの知らん────…お前が他の隊員と話してたじゃないか…ここに住んでると…」
 ボリスは少し考えて思い出しながら呟いた。
「────…サハロフと…確かそんな話を────…町の名前しか出なかった筈ですが…それだけで…ここまで…?住所も…電話番号も…列車の時刻も調べずに…?」
「────…うるさい…」
 ふいと横を向いたバラライカの耳元で含み笑いが聞こえた。ボリスの唇が微かに耳朶を掠める。
「いけませんよ…中尉…指揮官が────…そんな…曖昧な情報で動いては────…」
「う…っ…うる…さ…い────…」
 舌先で耳朶をなぞられ、バラライカの身体が僅かに強張る。
「さっきから…耳まで赤くなっていますよ…中尉────…」
 耳朶に軽く歯を立てる。ボリスを押し退けようと肩をつかんだバラライカの手が、シャツの襟を握り締めた。ボリスの手がドアの鍵を閉める。俯いたバラライカの顔を上げさせ、指先で唇に優しく触れた。
「────…会いたかった…」
 きつく噤んでいたバラライカの唇が薄く開き、消え入りそうな声で呟くと再び唇を噤んだ。
「中尉────…キス…しても良いですか…?」
 答える代わりに襟元をつかんだままの手でボリスを引き寄せる。唇が重なる。絡み付いてくる舌から微かに煙草の味がした。


◆ ◆ ◆


 深く舌を絡め合いながら、ボリスの手がコートを脱がせ床に落とす。上着のボタンを外しシャツの上からやんわりと胸元に触れた。バラライカの唇から微かにくぐもった声が漏れる。ボリスの手がベルトを外し、バラライカが拒むよりも早く、膝の間に足を割り込ませる。
「軍曹…こんな…所で────…」
 ファスナーを下ろしたボリスの手が下着の中へと滑り込んで来る。指の腹でゆっくりと割れ目をなぞり、浅く膣内への抜き差しを繰り返す。声を漏らさないようバラライカは口を押さえる。室内とはいえドア一枚隔てた向こうは廊下になっている。いつアパートの住人が通りかかるとも限らない。
「すみません…ベッドまでとても────…我慢できそうにない────…」
 濡れた音を立てながら膣内をまさぐっていた指を引き抜く。バラライカの身体を反転させ、ドアに押し付ける。
「だ…っ…だめ…!軍曹────…んっ…あ────…」
 ベルトの外されたズボンは膝までずり落ち、下着が引き下ろされる。露になった尻の割れ目を指でなぞられ身体を強張らせた。背後からファスナーを下ろす音が聞こえた。熱を帯びた肉棒が秘裂に押し当てられる。逃れようとするバラライカの腰をつかみ、ゆっくりと肉棒を押し込んで行く。濡れそぼった秘肉はそれを待ちわびていたように絡み付く。
「ん…っ…く…!」
 口許に当てた指を噛み、バラライカは必死で声を殺す。奥深くまで挿入されたボリスのモノが脈打つ度に背筋を快感が這い上がる。背後から伸びて来た手がバラライカを抱き締める。
「軍…曹…っ…だめ…────…ぬい…て────…」
 最奥までねじ込まれた肉棒が、今度はもどかしいほどゆっくりと肉棒が引き抜かれる。ボリスのモノを逃すまいと秘肉がきつく絡みつく。
「中尉のココは…抜くなと…言ってますよ────…?」
 膣内を再び熱い塊が満たす。肉棒の先端が最奥に届くようにぴったりと腰を押し付ける。バラライカが息を詰める。声が漏れそうになるのを慌てて塞ごうとする手をボリスがつかんだ。
「軍曹────…っ…だ…っ────…」
 手首をつかまれドアに押し付けられる。その間にもゆっくりと肉棒が抜き差しされ、溢れた愛液がバラライカの内腿を濡らす。ボリスが動く度、荒い息遣いに混ざって堪えきれない微かな喘ぎが漏れる。
「…『ダメ』…ですか?『嫌』…じゃぁ無いんですよね…」
 ボリスの言葉に背後を振り返る。
「────…い…やだ…」
 唇を噛み、潤んだ眼で睨みつけながら呟いた。搾り出すようなバラライカの言葉にボリスは薄く微笑んだ。手首をつかむ手に力を込め、バラライカの耳元に顔を寄せる。
「────…嘘つき」
 耳元で囁くボリスの声にゾクリとする。間を置かず膣内が深く突き上げられた。バラライカが短く、悲鳴に近い声を上げる。慌ててもう片方の手で口を押さえようとするが、ボリスがそれを許す筈もなかった。両手をドアに押し付けられたまま、膣内を激しく掻き混ぜられる。
「はぁ…っ…ん…っ…────…っ…」
 堪えようのない甘い吐息がバラライカの唇から漏れる。火照った頬を冷たいドアに押し付け、より深い繋がりをねだるように腰をくねらせる。手首をつかんでいたボリスの手がシャツの下へと潜り込む。
 しっとりと汗ばむ肌に指先を這わせ、脇腹を撫で上げる。掌に吸い付くような肌の感触を楽しみながら、柔らかな乳房を揉みしだく。固く尖った乳首を指先できつく挟み込み、痛みに変わるギリギリの所で力を抜く。乳房に与えられる刺激に、ボリスのモノを締め付ける秘肉がヒクヒクとわなないた。
「イキそう…ですよね…中尉────…どうぞ…」
 肉棒の先端で膣内の一番敏感な箇所をゆっくりと擦り上げた。バラライカの唇から、うわずった声が漏れる。
「…軍曹…膣に…──…して…────…っ…」
 答える代わりに最奥まで一気に貫いた。片手で乳房を弄びながら、もう片方の手で肉棒をくわえ込む秘裂を探る。内腿に溢れた愛液が指先にねっとりと絡みつく。愛液に滑るボリスの指先がぷっくりと膨らんだ肉芽に触れた。バラライカが息を呑む。
「軍…そ…っ…!…ひぃ…あっ…あぁ────…っ…!」
 指の腹で肉芽を転がしながら、肉棒の抜き差しを繰り返す。バラライカの身体がビクンと跳ねた。肉壁がきつく収縮し、射精を促すように肉棒を絞め付ける。
「中尉────…」
 ボリスのモノが一際大きく膨らみ、次いで爆ぜた。


◆ ◆ ◆


 肉棒を引き抜くと同時にバラライカの膝が落ちる。床に崩れ落ちる前にボリスの腕が身体を支える。膣内から溢れた精液がパタパタと音を立てて床に落ちる。
「────…離せ…帰ると…言ったのにこんな────…」
 視線をそらし、不貞腐れるバラライカを見てボリスがほくそ笑む。
「まともに脚が立たないなら…帰れませんよね────…」
 そう言うとバラライカの身体を肩の上に担ぎ上げる。ブーツを脱がせ、膝までずり落ちたズボンも脱がせる。
「軍曹…っ!」
「落ちますよ…暴れないで下さい────…」
 ダイニングの奥の寝室に続くドアを開け、部屋の中央に据えたベッドの上にバラライカの身体を放る。起き上がろうと、もがくバラライカの服をボリスの手が脱がせる。
「軍曹────…列車の時刻が────…」
「まだ…大丈夫ですよ────…」
 シャツを脱がせ上着と一緒に床に落とす。裸でベッドに横たわるバラライカをしげしげと眺め、優しく髪を撫でた。
「…『会いたかった』…と…言ってくれましたね…────…」
「そんなもの…嘘だ────…」
 ふいと横を向き呟いたバラライカの言葉に、ボリスが笑みを漏らす。
「────…嘘でも…嬉しいですよ…中尉…」
 窓の外から列車の音が聞こえてくる。ボリスとバラライカは顔を見合わせた。
「列車の時刻はまだだ…と…言っていたな…軍曹────…?」
 咎めるようなバラライカの視線にボリスが肩をすくめる。
「そんなもの…嘘ですよ────…」
 ボリスの襟元をつかみ、引き寄せる。ベッドが小さく軋んだ。
「嘘つき…────…」
 バラライカの呟きがボリスの口中に呑み込まれた。窓の外から聞こえてくる列車の音が徐々に遠くなり、室内を満たす甘い息遣いにかき消されていった。















-end-

- Lejtenant & Serzhant A-





 何じゃこりゃ何じゃこりゃ。ロシア(ソ連?)の住宅事情も何もすっかり無視したお話になっちゃいましたよ(爆笑)そもそもソ連の軍隊に休暇があるのかどうなのかさっぱりわかりませんが軍曹と中尉が仲良くまぐわうためのお休みくらい貰える筈です!否!!むしろ祝日とすべきですねっっ!!軍曹×中尉まぐわい休み。(…酷過ぎる)
 結局何が一番書きたかったって、中尉が軍曹に会いたくて会いたくてたまらん!!ってのが書きたくてですね。こんな感じになりました。HIDERO的にはすこぶる満足です。軍曹の前で中尉がしどろもどろなとことかね。あの辺りはもう「前戯」とでも思っていただければこれ幸いです。ちょっとエロスな描写が少ないっちゃ少ないんですがねー。。でもまぁ一発ヤられちゃっただけで中尉フラフラになってますからね。軍曹ってばもー♪お強いんだから〜♪

 作中適当に考えちゃったんですが…。軍の休暇は一週間あるらしいんですが…軍曹&中尉…一週間ずっとこの調子…なんですかねー。やっぱり♪隣の住人たまったもんじゃありませんね(汗)てかHIDERO隣に住みたいよ!!(キ●ガイ)一週間あれば48手全制覇も楽勝ですねー♪やったー♪中尉の身体で軍曹が触れてないトコなんてありませんねっっ!!!逆もまたしかりっっっ!!!キャーーーッッッッ!!!!(壊れた模様)

 休み明けにはきっと手を繋いで出勤(?)です♪うふーん♪




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